
テント倉庫はシンプルな構造のため、短工期で建設することが可能です。ランニングコストを抑えられ、耐震性にもすぐれているのでテント倉庫を検討している方も多いのではないでしょうか。この記事では、テント倉庫の施工にかかる期間や施工手順、テント倉庫を選ぶポイントについてくわしく解説していきます。
テント倉庫の施工にかかる期間
テント倉庫は、最短で2~3か月程度で設置することが可能です。テント倉庫は骨組みにシートを張るだけのかんたんな構造です。
骨組みに関してもボルトで組み立てるだけなので、特殊な技術は必要なく、大型の重機を使わないケースもあります。さらにシートは軽量で扱いやすいので、少人数でも建設することが可能です。
テント倉庫は短期間で設置できることが大きなメリットといえるでしょう。
テント倉庫の施工手順とは
テント倉庫を施工する際、どのような手順で行われるのでしょうか。テント倉庫を施工する流れをくわしく紹介します。
事前打ち合わせ
まず施工会社の担当者と事前打ち合わせを行います。テント倉庫を導入する理由や希望する機能などを伝えましょう。
屋根の形状やオプションなども決めておく必要があります。また予算や竣工日の要望も伝えておきましょう。
現地確認・法的確認
事前打ち合わせの内容でテント倉庫を建設できるのか、現地確認を行います。施工会社が現地確認に出向き、テント倉庫を建築できる地盤であるか、重機の搬入路に問題はないか、排水や電気関係を含めた周辺環境が法的に問題はないのか確認します。
見積もり・仕様書確認
調査結果にもとづいて仮設計を行い、具体的な見積もり書と仕様書が提案されます。見積もり書と仕様書の内容に問題がなければ、契約を結びます。
図面と構造計算書の作成・確認申請手続き
図面と構造計算書などの必要書類を作成し、建築確認申請をします。建築確認申請は、登記されている敷地図を用意する必要があり、専門的な手続きとなるため、施工会社のサポートを受けましょう。
テント倉庫の製作・基礎工事
建築確認申請の許可が取れたら施工開始です。まず基礎工事が行われ、必要に応じて地盤改良を行います。基礎工事と並行し、テントの生地や鉄骨を製作します。
テント倉庫の建設
搬入した部材を現地で組み立てます。さらに鉄骨を組み、テント生地を張ります。テント倉庫は短期間で建設できるため、施工自体は最短1週間程度で完了するケースもあります。
工事完了・引き渡し
工事が完了し、施工会社と依頼者が現地で確認します。完成したテントが設計図通りに施工されているのか、最終確認を行います。問題がなければ引き渡しとなり施工完了です。
テント倉庫を選ぶポイントを紹介
どのような用途でテント倉庫を使用するのか、希望する倉庫のサイズや扉の有無、扉の位置などを明確にしておきましょう。テント倉庫は、大きく分けて4つのタイプがあります。
それぞれ特徴やメリット・デメリットがあるので、テント倉庫を建設する目的にあわせて選ぶことが大切です。テント倉庫の種類についてくわしく紹介しますので、テント倉庫選びの参考にしてください。
固定式の閉鎖型
固定式の閉鎖型は、すべての面がシートで覆われているタイプのテント倉庫です。すべての面がシートで覆われているので、材料や食品の保管に適しています。
積雪にも耐えられる設計のタイプもあるため、豪雪地帯で使用したい場合におすすめです。ただし、風のとおり道が少なく、熱がこもりやすいというデメリットもあるため、しっかり空調管理をする必要があります。
固定式の側面開放型
固定式の側面開放型は、片側または両面が解放されているタイプのテント倉庫です。内外移動がしやすく収納物が多い場合に適しています。
ただ閉鎖型と比べると雨風の影響を受けやすいというデメリットがあります。熱がこもりにくいのはメリットといえますが、雨風を防ぐためのカーテンを取り付けておくとよいでしょう。
伸縮式
伸縮式は、蛇腹のように伸び縮みさせられるタイプのテント倉庫です。蛇腹構造の骨組みにすることで伸縮できるため、状況に応じてサイズを変更できるというメリットがあります。
移動式
移動式は、倉庫にキャスターが取り付けられているテント倉庫です。自由に荷物を移動でき、荷物の運搬がしやすいというメリットがあります。
建材を出し入れするときに便利です。移動式は気軽に設置場所を変えられるので、荷物の移動や運搬の頻度が高い場合に適しています。
オプション選択と付加機能
テント倉庫は、さまざまなオプションや付加機能があります。用途にあわせて活用することで、利便性や機能性を高められるでしょう。
とくに食品や医薬品を保管する場合は温度管理が重要です。換気扇や空調設備をつけることで、温度管理が必要な場面で活躍します。
また照明器具や警報装置、自動ドアなどの付加機能もあるので、必要に応じて選びましょう。
まとめ
テント倉庫の工期や施工の流れについて紹介しました。テント倉庫は、一般的な倉庫と比べると短工期であり、低コストで建設することが可能です。またテント倉庫は、さまざまなタイプのものがあるため、使用する目的にあわせて選ぶことが重要です。必要に応じてオプションを追加することで、倉庫を快適に活用できるでしょう。テント倉庫は、コストを抑えながら短期間で建設できるため、効率的に倉庫を運用したい方におすすめです。