テント倉庫の価格は?料金相場を紹介

公開日:2024/12/24
費用相場

テント倉庫は比較的低コストで建てられるため、検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、相場がわからなければ資金を準備するのも大変です。そこで今回は、テント倉庫の料金相場、張替えや生地交換の価格目安、基礎工事の料金相場などについて解説します。ぜひ、参考にしてください。

テント倉庫の料金相場

テント倉庫の料金相場について、主要な要素と価格帯を説明します。テント倉庫は、従来の建築物と比較して工期が短く、コストを抑えられる仮設建築物として広く利用されています。

大型テント倉庫から簡易型・小型テント倉庫まで、用途に応じてさまざまなサイズが展開されています。価格帯は規模によって大きく変動し、100平方メートル(約30坪)クラスで620〜760万円程度が一般的な相場となっています。

規模が大きくなるにつれて価格も上昇し、180平方メートル(約55坪)クラスになると860万円から1,010万円、300平方メートル(約90坪)クラスでは1,140〜1,350万円程度となります。大型の500平方メートル(約150坪)クラスになると、1,550〜1,870万円程度の価格帯となります。

生地の選択も価格に大きく影響を与える要素です。一般的に使用される防炎生地は標準的な価格設定ですが、より高い安全性を求める不燃生地を選択する場合、約20%ほど価格が上昇します。

なお、面積が大きくなるほど平方メートルあたりの単価は下がる傾向にあります。テント倉庫の生地には「防炎生地」と「不燃生地」の2種類があります。

防炎生地は火がつきにくく、燃え広がりにくい加工が施されており、不燃生地は火の粉が直接当たっても燃え抜けない構造になっています。不燃生地は樹脂製の表皮の間にガラス繊維の基布を挟んだ構造で、より高い安全性を確保できます。

ただし、不燃生地は防炎生地に比べて価格が約20%高くなるため、予算と用途にあわせて適切な生地を選ぶ必要があります。工事費用には、基礎工事、本体設置工事、諸経費などが含まれます。

また、地域や施工条件によって価格が変動する可能性があり、具体的な見積もりは専門業者に確認することをおすすめします。さらに、許認可申請や消防法関連の手続きなど、付随する費用も考慮に入れる必要があります。

張替え・生地交換の価格目安

テント倉庫は、基礎、鉄骨、生地というシンプルな構造から短期間で施工できることが魅力ですが、その反面、生地部分は紫外線や雨風にさらされる消耗品であることを忘れてはなりません。一般的にテント倉庫の生地の耐用年数は約10~15年といわれています。

定期的なメンテナンスを怠ると、雨漏りや破損の原因となり、最悪の場合、中の商品や資材に被害が及ぶ可能性も出てきます。テント倉庫のシート張替え時期を見極めることは、安全な保管環境を維持するために非常に重要です。

経年劣化による小さな損傷でも、放置するとやがて大きな破れに発展し、雨漏りや強風時の破損リスクを高めてしまいます。

また、シートの損傷は鉄骨の劣化を早めることにもつながります。鉄骨が錆びてしまうと、補修費用が高額になるだけではなく、シートも同時に劣化している場合は、建て替えの方が安価になるケースも考えられます。

シート張替えの価格目安としては、30㎡(9坪)で防炎タイプは約140万円、不燃タイプは約180万円、100㎡(30坪)では防炎タイプが約200万円、不燃タイプが約300万円となります。さらに、300㎡(90坪)になると防炎タイプは約400万円、不燃タイプは約580万円、500㎡(150坪)では防炎タイプが約500万円、不燃タイプが約750万円が相場となります。

とくに注意が必要なのは、台風や大雪などの災害後です。このような災害後は、シートの張替えや修理の依頼が殺到し、通常よりも対応に時間がかかってしまいます。

シートはオーダーメイドで製作されるため、発注から納品までに約20日間を要します。もしものときのためにも、日頃からシートの状態をチェックし、早めの対応を心がけることが大切です。

基礎工事の料金相場

テント倉庫を建設する際、基礎工事は欠かせません。テントは一時的な構造物と思われがちですが、風や地震に耐え、安全性を確保するためには、適切な基礎が必須です。杭打ちだけでは不十分で、建築基準法に違反する違法建築となる可能性もあります。

基礎工事の費用は、おもに面積と種類によって変動します。面積が広くなると㎡単価は下がりますが、総額は高くなります。

基礎の種類では、布基礎に土間コンクリートを打設するほうが、布基礎のみの場合よりも費用がかさむでしょう。たとえば、30㎡(約9坪)のテント倉庫の場合、布基礎のみであれば約183万円から、布基礎+土間コンクリートでは約255万円からが相場となります。

面積が100㎡(約30坪)になると、布基礎のみで約400万円、布基礎+土間コンクリートで約550万円が目安です。

まとめ

今回は、テント倉庫の料金相場について解説しました。一般的な相場として、100平方メートルクラスで620万円から760万円程度、規模が大きくなるにつれて価格も上昇し、500平方メートルクラスでは1,550〜1,870万円程度となります。生地の種類や基礎工事の有無によっても価格は変動し、メンテナンスでは10〜15年ごとの生地交換が必要です。導入時は総合的なコストを考慮することが重要です。

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